通常の
キャプテン・ブリーフィング(キャプテンとCAのフライト前の
打ち合わせ)の手順は、
キャプテン 「キャプテンは○○(お名前)、コーパイは○○、FEは○○です。
今日の飛行は、おおむね良好、オントップ(雲の上の飛行)で
行けると思います。○○辺りでCB(積乱雲)出てるから、
ちょっと揺れるかも知れないけど、
その時は、また連絡入れます。(その他もろもろ・・)」
CA 「はい、了解しました。機内装備品とドアチェックOKです。
PAX○○○名、VIP○名、その他もろもろ・・・、
PAXご案内は、15分前で宜しいでしょうか」
こんな感じのやり取りがあります。
しかし・・ I.キャプテンは違います。
I.キャプテンの
キャプテン・ブリーフィングのひと言目は・・
これぞ、
L-1011・トライスターの名物I.キャプテンの名場面・・

本当に、CA全員が爪を見せなくてはいけません。
この、
「爪を見せろ〜」は、強烈に恐く、怯えて涙ぐむCAも居るほどです。
このチェックは毎回あります。
もし、この時に爪が長かったら・・・地獄

です。
「俺の飛行機には乗せねぇ〜
!
降りろ〜〜
!!」
と怒鳴られ、本当に降りたCAも居ます。(交代されました)
私も、一度、「なんだぁ〜〜!!その髪の毛は〜〜

!!」
と、ちょっと乱れた髪型に対してご注意受け、
かなりびびりました。
(フライト前の準備は、髪の毛を振り乱して
行われているのでございます)
そして、キャプテンには、こんな一面もございます。

・・・と、ここまで読んでくださった方は、
「I.キャプテンという人は、酷いひとだ〜」
と思われたかも知れません。
が!、実は、全く違うのです。
I.キャプテンは、飛行機を降りるととても優しくて、
一緒に飲んだりすると、飛行機の話を、嬉しそうに愛おしそうに
お話しになるのです。
「飛行機はな〜〜心を持っているんだ。飛行機は、そこで働く
人の心が解るんだ。安全に飛ばしてくれるかどうか、解るんだ。
そして、僕たちの心構えは、僕たちの見た目に滲み出るんだ。
だから爪の事を僕は言ってるんだ。
何か起こったとき、長い爪でお客様をスムースに
救えるか?と思う」そんな風に、飛行機に対する熱い想いを
優しく語ってくださるのです。
当然ながら、I.キャプテンの操縦は、
完璧です。
安全運行に対する並々ならぬ想いは、操縦に表れるものです。
(一CAだった私が言うのも何ですが・・)
そんなI.キャプテンを、私もご尊敬申し上げております。
I.キャプテンは、すでに定年退職され、青社には在籍して
いらっしゃいません。
退職の日、私は、同じ飛行機に乗ることが出来ました。
私と、そして仲の良かった仲間達で用意した花束は・・

ちょっと ギャグ 入れときました(笑)
いつも同じ顔ぶれの コーパイさんとFEさんは、
(普通は、顔ぶれは、かなり変わるのですが、I.キャプテンは
ほぼ99%変わらないのです。なぜ〜?(笑))
これを見て、凍ったかも知れないですが(苦笑)
私たちの心を込めた花束を贈ることができて、嬉しかったです。
後日、I.キャプテンから、小さな文字で(
もともと小さい文字を
書かれる方だったようです!)とても達筆なご挨拶状を戴きました。
私の空の宝物の一つです☆
この I.キャプテンの安全運行に対する
熱い魂は、
きっと青社に受け継がれていることでしょう。
私も、一瞬、乱れていた髪の毛を怒鳴られて以来、
髪型に関しては、とても気を遣ったものです。
接客する立場の人間が、乱れた髪型では、お客様が不安になる
だろうと気づかされたのです。
キャプテン、ありがとうございました☆
以上、青社のグレートキャプテンのお話しでした☆
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