
◆疑問その1◆について
指に付けられたクリップは、
パルスオキシメーターと言って、血液中の酸素の量を瞬時に測定し表示する器械で、脈拍も同時に表示されます。血液中の酸素量が、100とか99とかだと、酸素がちゃんと吸えているという事になります。
これが少なくなると、本当に吸えてないという事になります。なので、過呼吸患者本人の訴え(息が吸えません〜!)というのが、「脳が勘違いしている=ちゃんと息は出来ており、酸素は吸えている」というのが解り、私達はそれを見て少なくとも「呼吸不全ではありません」と判断します。(まあみたらわかるんですが・・・)
ただ、パルスオキシメーターでわかるのはそこまでです。本来この機械は過呼吸よりは、呼吸状態が悪化する呼吸不全を監視するものなのです。
◆疑問その2◆について
救急車で運ばれたとき、病院で肘とか太ももに細めの針でぶっつん!と刺されたことないですか?看護師さんが駆血帯をまいて肘近くの静脈からとるようなのとは明らかに違う採血、(覚えてないかな?)あれが
動脈血血液ガス検査です。直接針を深い動脈に刺されるので痛い!のを覚えているかも・・・・本当に過呼吸だと証明するには詳しい検査は、動脈血血液ガス検査(その場ですぐ結果が出る病院で可能)をして、「カリウムと炭酸ガスが標準より大きく減少し、酸素が標準よりかなり多い、血液が強いアルカローシス(アルカリ性の方向・・・ぐらいの意味ですね)に傾いている」という結果を得る必要があります。
で、ご質問の二箇所に打たれた注射なんですが・・・・両方とも動脈血採血と思われます。なぜ二箇所か!聞いてはいけません!多分、最初手首の動脈から取ろうとして、手首に針を刺したのですが、取れなくて(抹消へ行くほど動脈も細くなり、あたりにくくなります)もっと太いひじの動脈へ行ったのです。これは良くあることですが、指摘されるとはずかしいことなので・・・
過呼吸になると、ハアハアしすぎて血液中の二酸化炭素が必要以上に飛ばされてしまいます。それによって発生している症状です。また、他に色々な検査をして(脳のCT
とか甲状腺検査など)異常が無ければ、過呼吸症候群のみであるという診断になります。
以上のような経過をたどって、皆さんは過呼吸症候群です、それのみですよ、他の重篤な病気は合併していませんよ、安心してね!と診断されたということになります。
◆疑問3◆について
こういうときに使う薬はだいたい全国的に決まっております。ベンゾジアゼピン系の抗不安薬(とちょっとは医者らしい表現をまぜたりして!)ジアゼパム(商品名:
セルシンまたはホリゾン)です。は多分、ただのルートキープです。です。注射するよ!というときにいちいち針を刺して血管を確保するのは、医療者にとっても患者さまにとっても大変なストレスですね?だからいつでも注射が手軽にいけるように、静脈へのライン確保の意味で、可もなく不可もない生理的食塩水とかソリタT1とかいう開始輸液をつないでおく!という処置をしたのです。
どうしてこういう治療になるかというと、
過呼吸症候群というのは、通常の呼吸サイクルが崩れて暴走し始める状況であるというのはみなさん実感されてますよね?ブレーキの利かない車に乗ってしまって、下りの坂道に皆さんは差しかかかってしまった!のです。だれかが強制的に、外部から力を加えてとめてくれないと、止まることができません。
その外部からの強制的な力が、ペーパーバッグでの呼吸の抑制であり(現状の改善) 、
あせる気持ちがさらに呼吸を促拍させるので、気持ちを沈静させるために鎮静剤(セルシン・ホリゾンなど)を注射して(原因の改善)元を断つことになります。現状を回復させてああ、よくなっているという実感をもってもらい、さらに薬による沈静でパニックという原因を除去して元を断つ、ということが治療としての基本です。

疑問にお答えしようかなってふと見たら・・もうコメントしてまんがな。
速すぎでっせ・・・ちゃんと仕事してますかぁ・・・ロビーニョ先生!!

だんだんこのブログが、患者様と医師の交流の場になっていっているようでうれしく思います。(って皇太子みたいな発言でつ)これほど医師がドンどこ参加してくるブログは見たことがありませんね。エメラルド様の訴える力が医師達をも動かしているように思われます。
》》速すぎでっせ・・・ちゃんと仕事してますかぁ・・・ロビーニョ先生!!
仕事ちうです。今も明日の講演のスライドチェックに余念がありません。
》》約30分で、お見事!
更新を発見したのは、30分後ですが、原稿書くのにてまどって投稿は60分ぐらいかかりました。修行が足りません。
まあ、われわれ医師もいろいろ考え、反省したり、不十分なところを説明したりという地道な作業をいやがらないようにいたしましょう!ということで、今後とも皆様よろしくお願い申し上げます。

毎度、ありがとうございます。私を始め、過呼吸やパニック障害で仕組みも解らず苦しんでいる患者さんにとり、とても力強く、また、ズバリなお話しをありがとうございます。
ドクターさま、救急隊員さま、ナースさま・・は、過呼吸の人を見るだけで、ほぼ「過呼吸ね」と解っていらっしゃるのですね。
動脈血血液ガス検査は・・・まさに動脈に注射を打ち、採決されるのですね。採血は痛くなかったのですが、その後、止血の為に、5分くらい、手でぎゅーーと押されていて、それが痛かったです(笑)
というか・・この質問、やばかったですか?(苦笑)
でも、事実なので、このまま書き換えずに置いておきます。
セルシンというのは、飲み薬にもありますね!
ロビーニョ先生の最後の方の文・・すごくわかりやすいです!!目からウロコというか・・仕組みが解ったら、治療をされていても、すごく安心感があります!!
そうなんですよね。こういう説明をされたら、メカニズムが解るので納得できるし、理解できるし、「これで落ち着くんだ」と思うと焦らなくて済みそうです。
ロビーニョ先生、どうもありがとうございました!!

気にして見に来てくださって、ありがとうございます☆
また、いつかドクターらしいコメント、お待ち申し上げております☆(笑)

先生も気にしてくださってありがとうございます。
はい、次回は、是非、一番乗り解説、よろしくお願いします(笑)

>>患者様と医師の交流の場
いいですね!
私もそうなれるように、もっともっと頑張ってブログを書きます☆
吸引力の続く掃除機・・ではなく、ブログを作りたいと思います☆

初めまして・・でしょうか?すみません、記憶が曖昧で・・。
ええ、あの時は、大きな隔たりを感じました。
初対面のドクター様とのコミュニケーションは、患者さん側が騒いでいたら難しいと思いますが、もうちょっと、優しく丁寧な言葉遣いをし、(どう見ても私の方が年上でしたし)、症状の簡単な説明をしてくださっていたら、私も「この先生を信頼しよう」という気持ちになったと思います。なんといっても、お互い初対面なのですから。私も、いくらドクターさまといっても、それだけで無条件で信頼するのは無理だと思いました。そう思ったのは、もちろん初めてのことでした。

私も指パッチン機械(我が家ではそう呼んでます)をやりました。
昨年夏にダウンしたとき、内科で看護師さんがしてくれました。
「脈も酸素数も正常ねぇ。。。」とつぶやいてました(笑)。
念のため、心電図とレントゲンを撮って検査しましたが、先生からは「至って健康。問題ナシ♪真面目な人ほど過呼吸になりやすいんだよねぇ〜。適当に仕事して休みなさい!!体が凝りまくってると緊張から過呼吸になりますいよ。運動しなさいね」と言われました(笑)
書き込みいただいてる先生方のご意見は本当に参考になりますね。

パルスオキシメーターって日本人の発明です。
日本光電の技術者が血液中のオキシヘモグロビン(酸素とくっついている状態のヘモグロビン)とデオキシヘモグロビン(酸素がついていない状態のヘモグロビン)の吸光度の違いを利用して作りました。しかしながら、現在では日本光電はパルスオキシメーターを作っていなくて、海外メーカーのものが多くを占めています。

看護師さまが、つぶやきながら教えてくださった(笑)のですね。
真面目な人ほど過呼吸になりやすい・・って、私も言われました。でも・・心当たりがあるような無いような・・(笑)

初めまして♪コメント、ありがとうございます☆
専門的なご説明ありがとうございます!
難しくてよく解りませんが(苦笑)、とにかく凄い発明なのでしょうね。
日本人って優秀ですね!